伝記 オリヴィエ・メシアン(上/下)

音楽に生きた信仰者

ピーター・ヒル、ナイジェル・シメオネ 著/藤田茂 訳

音楽之友社刊

上下巻ともに 6,600円
2020年10月刊行

20世紀フランスを代表する作曲家、オリヴィエ・メシアン(1908–92)の伝記。ロリオ=メシアン夫人が生前に管理していた膨大な資料をもとに、これまで公式発言の奥に隠れて見えなかった人間メシアンの真実に迫る。東京音楽大学教授・現代フランス音楽研究の第一人者の藤田茂が、読みやすい文章で訳した。

上巻では誕生から50代はじめまでが、下巻では50代はじめから83歳で亡くなるまでが描かれる。詩と音楽に見守られて育った少年メシアンは、どのようにして音楽家として自立し、世代をリードする国家的作曲家となっていったのか。捕虜収容施設での傑作初演、メシアンが感じた音と色の結びつき、鳥たちの歌を夢中で採譜する様子、日本での滞在、生涯唯一のオペラ《アッシジの聖フランチェスコ》作曲の様子など……ひとつひとつのエピソードが、生き生きと映し出される。本書はメシアンの人生から、その作品を見つめる手引きとなるだろう。

メシアンのプライベート写真や手稿譜、手紙など、貴重な図版を上下巻で合計200点以上収載。下巻には見やすい作品目録・参考文献・索引つき。


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伝記 オリヴィエ・メシアン(上)
伝記 オリヴィエ・メシアン(下)