オリヴィエ・メシアンの教室

オリヴィエ・メシアンの教室

作曲家は何を教え、弟子たちは何を学んだのか

ジャン・ボワヴァン著
平野貴俊訳 小鍛冶邦隆日本語版監修

アルテスパブリッシング

定価:本体8000円[税別]
2020年11月16日発売

20世紀最大の作曲家のひとりであるオリヴィエ・メシアン(1908?1992)は、類い稀なる教育者でもあり、その教室からはブーレーズ、シュトックハウゼン、クセナキスなど、その後師とともに20世紀音楽を担う綺羅星のごとき大作曲家たちが巣立っていった。

本書は、メシアンが戦時下の1941年──あの《時の終わりのための四重奏曲》を作曲した収容所から解放されたのち──、パリ国立高等音楽院に着任してから、およそ半世紀にわたって力を注いだ音楽教育の全貌を、弟子たちの証言にもとづいて初めて明らかにするとともに、彼らが師にいかに傾倒し、その教えを継承し、あるいは反撥しながら20世紀音楽を切り拓いていったかを跡づける音楽ドキュメンタリーの傑作である。

メシアン自身の音楽観だけでなく、中世・ルネサンス期の音楽からバッハ、ベートーヴェン、ワーグナー、ショパン、ドビュッシー、そしてストラヴィンスキーにいたる過去の音楽を、彼がいかに評価し論じたかを知ることのできる貴重なドキュメントともなっている。

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