レクチャーコンサート「アンリ・デュティユーの弦楽四重奏曲《こうして夜は》―作曲コンセプトとしての「記憶」をめぐって」

3月3日にアンリ・デュティユーの弦楽四重奏曲をめぐって、レクチャー・コンサートを開催します。

開催日時 2025年3月3日(月)18:30〜20:30
講師 藤田茂(東京音楽大学)
演奏 橘和美優(ヴァイオリン)、塚本禎(ヴァイオリン)、山本里真(ヴィオラ)、小粥麻莉菜(チェロ)
司会 野平一郎(東京音楽大学学長)
会場 日仏会館ホール
定員 130名
参加費 一般1,000円、日仏会館会員・学生 無料
言語 日本語
主催 公財)日仏会館

アンリ・デュティユー(1916-2013)の弦楽四重奏曲《こうして夜は》Ainsi la nuitは、20世紀を代表する室内楽の名作として知られています。今回、この作品における作曲コンセプトとしての「記憶」の形成に焦点を当てます。特に、記憶を媒介とした音楽の構造的な工夫や、ユニークな「補足部」を通じた時間操作の仕組みについて検討します。これにより、作品全体がどのように時間と記憶の交錯を表現しているかを明らかにします。また、デュティユーがプルースト文学に触発されながら、どのように独自の音楽的言語を構築していったかについても議論します。さらに、実際の演奏を通じて、こうした議論がどのように音楽の中で具体化されるのかを浮かび上がらせ、この傑作の魅力に新たな光を当てることを目指します。

詳しい情報と参加登録についてはこちらの日仏会館のページをご覧ください。
https://www.fmfj.or.jp/events/20250303.html